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Suite Sweet Suite

キミが鍵を開けたから、最後の部屋が とびきりSWEETなスイートになった
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滅びた世界、最後のパン


雪がつもると、いつも思い出すことがあるのです。

以前学校で教えていた頃に、
ある物語の1場面についてディスカッションした時のこと。


「もしも世界が、
 自分と、自分の大切な人だけを残して滅びてしまい
 残ったものはパン一個だけだとしたら?」


挿絵では滅びた後の世界は氷雪に覆われていて
二人は洞穴でパンを前に身を寄せ合っているのでした。

20180125.jpg

「うーん、僕なら・・・半分こする」
とある男の子がそう言って、

「・・・全部あげちゃう」
と女の子が呟きました。

みんなが頷く中、1人の男の子が言いました。
「僕は、そのパンを全部食べる」

全員が驚くと、男の子はこう続けました。

「全部食べて、力をつけて、

 肉を探しに行く」


それを聞いてみんなは笑いましたが、
私はずいぶん感銘を受けて
後々になっても、よくこのことについて考えました。



もしも私が、大切なひとと二人で
世界の終わりに遭遇したら・・・
(二人だけ生き残るなんて、傲慢な想像ですが
 もしものお話ということでご容赦ください)

私はどうするだろう。

このままそこにいても、
いつかは二人してダメになるだけ・・・

だったら相手が食べ物を探しに行くというのを
頑張って、と送り出すか
あるいは自分が探しに行くか。

その方がきっと・・・
たとえ、離ればなれになったまま
別々の場所で力尽きるという可能性があるとしても、
大切なひとが生き残る確率は上がるだろうに・・・


そうわかっていても、きっと私は
パンをちびちびと分け合って、
ダメになるまで、2人でここにいたいと思うかもしれません。

それって本当に相手のことを考えてるって言えるのだろうか?
すごく自分本位な考えかたなんじゃないだろうか・・・

それでもそんな時はギリギリまでそばにいたい、と
そう考えるたびに、
あの時のあの小さな男の子が
愛情の本質を語っていたような気持ちがして
私は想像上の雪の冷たさに、身を竦めるのです。




シロップ



     **********



リアルに考えてみると、
カカオと私だったら・・・

「・・・行かなくていいよ、寒そうだし・・・」
「そうね・・・ここにいたほうがいいよね・・・」
20180125-2.jpg


「寒いしお腹すくし、寝ようか・・・」
「そうだね、それがいいかも・・・」
20180125-3.jpg"

性格的にはこんなふうになる気もするんですが・・・
(二人とも吹雪の中出て行くタイプじゃないし・・・)

でもここまでの極限状態は未経験なので
どうなるかは、なってみないと本当にわからないですね!

また機会があったら
2人で想像してみたいと思います・・・。






Suite Sweet Suite | Comments(14) | Trackbacks(-)

Comment

No title
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う~ん…その状況での模範的な回答は、
「愛する人を生かす為に我が身を犠牲にする」となりますね。
しかし、一見美しい様に見えるその行為は、
「愛する人を一人残して不幸にしてしまう」となってしまいます。
どうすればベストな答えが出るんでしょうかね?
2018年01月26日(Fri) 15:15
Re: sado joさまへ
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こんばんは(*^^*)

本当に…愛には色々なかたちがあって…
ベストな答え、というととても難しいものですよね。

私も(も、と言うと、一緒にしているようで、失礼かもしれないんですけれど敢えて「も」と言わせてくださいね)私も残された方なので、それがどんなに辛いことか、やるせないことか…よくわかるので…
模範的じゃなくても、もう離れないで、一緒にいたいと思ってしまいます。
たとえエゴでも、それがパートナーとの間で一致すれば、少なくとも2人の中では、ベストな答えになるんじゃないかな、なんて思います。
…わからないですけれどね、なってみないと…^^;

一緒に考えてくださって、ありがとうございます(*^^*)
風邪が猛威をふるっていますので、お身体に気をつけてお過ごしくださいね!
2018年01月26日(Fri) 22:50
No title
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あー、そんな想像 昔からよくしました・・・
そして昔はどう考えてたか忘れちゃった(⌒-⌒; )
けど、今は『大切な人』はココだけの話、ムスメとマゴムスメだけ(≧∇≦)
なので、若い二人に全部食べてもらいます
あ・・・ここで生き残ってるの3人だぁぁぁ( ̄▽ ̄;)
2018年01月27日(Sat) 08:33
No title
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わあ、すごい授業ですね。
男の子の回答が心に残られたというの、納得です。
自分だったら…
ううう~~考えただけで、寒さ倍増。
私もきっと身動きできずに一緒に縮こまってそう。
寒さの中で思い出したのは、
映画「タイタニック」の厳寒の海で恋人を筏に残し、
自ら手を放して海に沈んでいくレオナルドデカプリオの姿です。
愛って究極の自己犠牲?
寒いけど、でも、愛について考えてたら、
心が少しずつあったまってきました。
シロップさん、ロマンチストだなあ~~~。すてき。
ちょっと、ホカホカしてきましたよ💛
真面目に考えられなくってゴメンナサイ。
愛に乾杯!

2018年01月27日(Sat) 13:04
Re: ふ~みんままさまへ
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こんばんは*^^*

も、もしかしたら・・・コメント欄でお話させていただくのは
はじめまして かもしれません・・・
いえあの、私は劇場をいつも楽しみにしていまして、だから
初めてという気持ちがしなくって・・・
とっても嬉しかったです! はじめまして*^^*

そうですか、ヒヨコさんとおマメちゃんに・・・
・・・って、夫コアラさんと二人の場合もぜひ!
考えてみてくださいませ~*>▼<*
(私は密かに、クールな夫コアラさんのファンです♪)

パンを全部食べて生きて欲しい!と思える相手がいるって
幸せなことですよね。そしてふ~みんままさんにそう思われている
ヒヨコさんとおマメちゃんも、きっととても幸せだと思いました。

風邪がはやっておりますので、ふ~みんままさんもご家族の皆様も
お身体に気をつけてお過ごしくださいね。
劇場、これからも楽しみにしております!

ありがとうございました*^^*


2018年01月27日(Sat) 22:03
Re: ナカリママさまへ
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こんばんは*^^*

この寒い時期に、考えるのもなかなかしんどいような話なのに
一緒に考えてくださって、ありがとうございます!

ああ・・・タイタニック、そのシーンは切なかったです・・・
私も、つい、自己犠牲の方に傾きがちなタイプなのですが
今ではそれよりも、最後まで一緒にいてほしいと願うようになるなんて
愛って不思議だな・・・と思います。
なんちゃって・・・のろけてしまったようでお恥ずかしい;

ナカリママさん、まだ調子が戻って来ずに、あっぷあっぷと
必死に書いているような私の記事に、一緒に考えてくださって
温かいコメントを書いてくださって、ありがとうございました。
気持ちに寄り添っていただけたようで・・・
そういうかただって、わかっていたのですが、改めてとっても・・・嬉しかったです。

真面目~に考えていた中、ナカリママさんのところでの
イタリアン・ポルカに、思わず微笑みがこぼれました。
私、ラフマニノフが大好きで、思い入れが強すぎて
練習しているといつもとことん深淵に向かってしまうのですが
この曲は演奏スタイルも含め、茶目っけがあって
音楽っていいなあと改めて思いました。
色々、ありがとうございます*^^*

寒いですし、風邪も流行っていますので
ナカリママさんもご家族の皆さまも、お身体に気をつけてお過ごしくださいね!



2018年01月27日(Sat) 22:28
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2018年01月27日(Sat) 22:52
No title
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う~~ん

難しい問いだね。

瞬間的に浮かんだ私の答えは
「パンは相手に全部食べてもらう。
 最終的には私を食べてでも生きてほしい」でしたが・・・

でも、きっと彼女の答えも同じかな。

だったら
半分こします。
そして、互いに約束をするでしょう・・・
先に逝ったほうを食べて生きてね、と。

・・・・

でも、それを実行に移せるかどうか
てか
実行に移してまでも
誰もいない世界で生き残りたいだろうか、と

答えがわからないとても難しい問いですが
私なりに考えてみました。

2018年01月28日(Sun) 11:04
Re: 鍵コメKさまへ
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こんばんは*^^*
会話・・・本当にカカオとしたわけではなく、私の想像なんですが
今から思うとカカオならもっと、建設的なことを考えるかもしれません。
でも、笑ってくれてありがとうございます♪

イングリッシュペイシェント、切ない映画ですよね。
女性が重傷を負った原因がまた・・・。恋の持つ狂気について考えさせられました。
本当、一緒がいいです。私も賛成です(笑)
KさんとAさんなら、きっと、雪も溶かしてしまうくらい
洞窟の中でも熱い愛で寄り添っているような気がします^^

インフルエンザが流行っていますけど、お身体気をつけて
元気でお過ごしくださいね。
ありがとうございました*^^*


2018年01月30日(Tue) 21:16
Re: なぎょうさまへ
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こんばんは*^-^*

そうなんです・・・カカオにも言われたのですが
もし頑張って生き延びれば、万に一つでも助かる可能性があるのかとか
自分たち以外に生存者はまったくいないのかどうかとか
想像する上での材料が足りなさすぎるのですよね・・・
それなのにこんなふうに考えてくださって、嬉しかったです。ありがとうございます。

出してくださった答えも、そしてそれが出来るかどうかという悩みも
なぎょうさんの愛は自分より相手を思うものなんだなと改めて感じました。
本当に難しい問いですけれど、温かい光を感じさせていただいた気持ちでした。

ありがとうございます。
風邪がはやっていますので、お身体に気をつけてお過ごしくださいね*^^*




2018年01月30日(Tue) 21:23
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2018年02月01日(Thu) 18:27
鍵コメさまへ
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はじめまして。
わぁ、それはお疲れ様です。
非常に事務的で、逆にマイナスなイメージを与えかねないのでは?
という気がしなくもないですが、ブログのやり方は人それぞれ。
アクセスアップへの一生懸命感、しっかり伝わりました。
ご健闘をお祈りいたします。
ありがとうございました。

2018年02月03日(Sat) 01:37
No title
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大学在学時、ATMからお金を引き出すのを忘れて、試験的に一日何も食べないで過ごしてみたのですが、

「飢えとはそのようなロマンティックなものではまったくない」

ということを思い知らされた(笑)

そして、その経験から、永六輔さんと歌手の三波春夫さん(シベリア抑留体験者)のこのやり取りを読んで、「最後のパン」の持つ意味の恐ろしさを知ったのであります。

三波「永さん、あなた飢えたことがありますか」
永「はい。終戦直後、食うものもなくもう毎日腹が減って腹が減って」
三波「永さん、『腹が減る』と『飢える』は全く違います」

人間、「その場になってみないとわからない」ことを頭の中だけで考えると間違えるんじゃないか、とテツガクテキなことを考える今日でありました(^^;)
2018年02月03日(Sat) 17:08
Re: ポール・ブリッツさまへ
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こんばんは^ ^
コメントありがとうございます。

そうですねえ…
私は貧困な子供時代を過ごしたので、いつもお腹を空かせていましたが、それと「飢える」こととは全く違うというのは、理解できます。

こういった想像に、間違いとか正解とかがあるのかどうかは私にはわかりませんが、様々なシチュエーションにおける創作物が世に多くあるように、色々な人が色々な立場から、自分だったらどうかを考えるのは、必ずしも無意味なことではないのではないかと私は思います。
実際にその状況になったら、考えていたのと違う!というふうになることは、確かにあると思いますが(´∀`;)

考える、ということについて考えてくださって、ありがとうこざいました(*^^*)
ポール・ブリッツさんのお話、とても興味深かったです!


2018年02月04日(Sun) 00:57












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