FC2ブログ

Suite Sweet Suite

キミが鍵を開けたから、最後の部屋が とびきりSWEETなスイートになった
2019年11月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2020年01月
TOPSuite Sweet Suite ≫ 落ち葉がピンクと混ざるとき

落ち葉がピンクと混ざるとき

10代半ばで初めてアルバイトをした時のことを
思い出していました。

はじめはわからないことだらけ。
失敗したり、怒られたり
終わって部屋に戻るとバタンキュウで
慣れるまではただただ必死な毎日(;;)

そんなある日、外へのおつかいを頼まれ
大きな荷物を持ってフウフウ
お店からバイト先へ帰る途中・・・

私は突然立ち止まりました。

桜の季節で、
はらはらと一面にピンクの花びらが舞っていました。
世界がとても綺麗だと感じました。
けれど美しさに感動したわけではありません。

いまのこの自分は、
自分の身ひとつでふらふらと漂っているのではない。
誰かに用事を頼まれ、そこへ帰る途中だということに
圧倒的な幸福を感じたのです。

私は社会とつながっている。
そう思いました。

こんな美しい世界で
私は他者と関わり、社会とつながり
例えどんなに小さなことだとしても
何かの役に立つことをしている・・・

それは私が初めて得た種類の幸福感でした。
(桜の中、ずいぶんと長いこと立ち尽くしていたので
 戻るなり、帰りが遅いと怒られましたが・笑)

その時の気持ちは
いくつになっても私の中で存在し、
大切な私の根っことなっているように思います。

そんな私ですが、
身体を壊して思うように動けなくなってからは特に、
自立することの大切さと共に、その厳しさも痛感するようになりました。

その上、同性婚が認められていないこの国で、
「結婚」によって得られる保障や恩恵を受けることも期待できないまま
年を取っていくことへの不安も加わってきます。


私はまた、ふと立ち止まり、考えました。

もし私が、働かなくてもいい状況だったらどうだろう?
自立なんてしなくていいよと言われたら?
もしもカカオがアラブの大富豪だったり
プリティウーマンのリチャードギアみたいだったら?

私はあの日得た感動を忘れ
家でカカオを待つ暮らしをするのかな・・・。

実際にはわからないけど、
きっとしないと思う(しない自分だと思いたい)のです。

それは私が社会とつながっていることに
幸福を感じるからというだけではなく・・・

縁起でもない想像ではありますが
もしも愛する人に何かあったら。
働けないようになったら。
「大丈夫だよ。ゆっくり休んでね」
そう言える自分でありたい。

ちょうど私がそうなった時に
カカオがそう言ってくれたように。

今は、そんなふうに胸を叩くにはまだまだで( ; ; )
そこに向かって頑張り続けている、というのが
現実なのですが…

そんなふうに、ふと考えたのです。

桜ではなく落ち葉の季節・・・
あの時と同じように路傍に佇み
独り空を見上げながら。


シロップ
IMG_5130-1.jpg
Suite Sweet Suite | Comments(-) | Trackbacks(-)