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Suite Sweet Suite

キミが鍵を開けたから、最後の部屋が とびきりSWEETなスイートになった
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死神ミケの休日

虫取りあみに 虫かご下げて
死神ミケが 突然やって来た


mok57.jpg

「今日はオフだ。 出かけるんだ。
 腹が減った。何か食い物をよこせ。」


ミケの趣味は「愛」の採集で
宙を漂う ヒトが発した 「想いのカケラ」を捕まえては
標本にしているのだという


「そこいらでウヨウヨ湧いては 好き好き鳴いてる
 打算にまみれた自己愛じゃないぞ。
 俺が集めているのは 純愛だ。」

ミケは自慢げに そう言った


「純愛って なんだ?」

「なんだ とは なんだ。
 まさに美だ。 アートだ。
 言葉は要らない。
 目にしただけで 心打たれる。」

「見えるのか?」

「当たり前だ。
 カタチあるモノしか見えない哀れな生き物め。」


ミケはボクをしげしげと見つめ
ふふん と鼻で笑うと
昨日の残りのポテトサラダを平らげて
意気揚々と 純愛採集に出かけていった

mok60-1.jpg


ボクは 「純愛」なるモノを
せめて感じることは出来ないだろうかと
同行してみることも考えたけれど・・・

ミケの言う それが何であれ

ボクにない
出会ったことさえないモノであれ

どうでもいいやと 思い直した


ボクがシロップのことを想うとき
時どき ワケもわからずに
涙が流れることがある

打算や自己愛
嫌ってほど自覚のあるボクだけど

その時の その涙は
そういうボクの パサパサした心を
しっとり潤してくれる気がするんだ


それだけでいいやと 思った

それだけでも
ボクにとっては もったいない何かだと・・・

思ったんだよ ミケ



カカオ




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