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Suite Sweet Suite

キミが鍵を開けたから、最後の部屋が とびきりSWEETなスイートになった
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砕け散った幸せの時間

私は過去に、とても大切な人に
自分の気持ちをわかってもらう努力を怠ったために
苦しませてしまったという思い出があります。

その思い出があまりに辛すぎて、
私はカカオに対して

「いつも肝心なことを言えていないのではないか。
 私が呑みこんでしまうせいで
 後悔し合うことになってしまうのではないか。」

そんなふうに思ってしまい、
カカオに自分の気持ちを伝えるということに
非常に敏感になっていました。

けれども、それが私は本当に下手で、
そのときその瞬間に
きちんと伝えることができなくて、

いつ言えるかというと
後日「とても幸せなとき」なのでした。

これがいかに、
破壊衝動とも取れる最悪なタイミングなのか
私には、わかっていなかったのです。


ライブの翌日
私たちは幸せな気持ちで満たされていました。

楽しく、朗らかな時間に
私は、必要だと思う一心で
心に引っかかっていたことを話しました。

けれどカカオにとっては
せっかくの幸せな時間に、
急に、過ぎたあれこれを私に蒸し返され
台無しにされたのも同じこと・・・


まだまだ残っている時間を前に
「帰ろう」と言われた私は思わず泣き出し、
言ったカカオも、静かな涙を零していました。

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先に泣きやんだ私は、
カカオをじっと見つめました。

「何も言えていないのではないか」
と、思っていた私。

けれど、静かな静かな、カカオの涙は
私に、色々なことを思い至らせてくれました。

私のトラウマは・・・
過去、自分の気持ちを伝えられなかったのは
「まずはこちらの気持ちをわかって!」
という相手の発信を、
受け止めることに終始してしまったから。

自分の気持ちは、言う暇もなかったし
相手にも、望まれていないと思っていて
いつもいつも黙ってしまった。


けれどカカオが一度だって私に
私の気持ちも考えず、自分の気持ちをわかってくれと
言ったことがあったでしょうか?
いいえ、そんなこと、一度もありませんでした。

カカオはいつも、とても忍耐強く、
そしてその忍耐を
考え方の切り替えで昇華させ・・・

我慢を、我慢のままにせず、
にっこり、私の言葉に耳を傾けてくれる人でした。
そう、いつだって。

考え過ぎなくても、呑みこまなくても
おかしなタイミングで持ち出さなくても・・・

何もかも、きちんと伝えられる準備は
とっくに整っていたのです。


そっと抱きしめると
カカオは私の肩に、頭を預けてくれました。

「・・・疲れちゃった」
カカオはそう言いました。

私は頷きながら、カカオの髪を
ずっと撫で続けました。

カカオがもたせかけてくれる、頭の重みだけが
私を救ってくれる、小さな光でした。



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シロップ



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