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Suite Sweet Suite

キミが鍵を開けたから、最後の部屋が とびきりSWEETなスイートになった
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私たちの夏5 ~それは彼方の蜃気楼ではなく~

それぞれの場所に帰らなければならない、朝のことでした。


シロップにはずっと、悩んでいることがありました。

離れ離れで暮らす私たち。

お互いに、簡単には動けない事情があるけれど・・・
シロップの事情の方が、カカオのそれよりはずっと
頑張れば何とかなるはずのこと。

シロップは、様々な事情を振り切って
カカオのもとへ行くことのできない自分が
本当に不誠実に思えて、
ずっと、普段の生活をしながらも
自分が二つに裂かれてしまうようなつらさを
感じていました。


そばにいきたい、一緒に生きていきたい。

今の状態について、悩み続けるシロップに、

一緒に暮らせるのはとても幸福なこと、
いつか必ずそうしたいと思っていることを
言葉にしてくれたあと、

カカオはこう話してくれました。

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「離れていて、普段は逢うこともままならなくても、
 何でも話せて、いつも気遣ってくれて、
 自分のことを心から愛していてくれる人がいる・・・

 それだけで、信じられないくらい、幸せなことなんだよ。

 シロップ、ボクはとても、幸せなんだよ」


だから今は、しなければならないことをしよう。
大事に想い、支え合って、それをしよう。


シロップは、何度も頷きました。

そして、涙が溢れてくるのを止められませんでした。

今まで蜃気楼のように、
存在だけは知っていれど、かたちもわからず
近付いても実体のない「幸せ」というもの、

自分が既にその幸せに包まれていたことに気付き、
また、最愛のカカオも、シロップとの関係に
幸せを感じていてくれることを、実感したからです。


二つに裂かれそうだった自分が
抱きしめてくれたカカオの腕の中で一つになれた、
そんな、旅の最後の朝でした。


シロップは、もう急ぎません。
毎日のかけがえのない幸せを感じながら
それぞれの場所で、カカオと生きていくのです。



IMG_3365-10.jpg

  「またね・・・」







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  「日傘忘れた・・・」




シロップ





 2015summer9 - コピー
 (旅の記録にお付き合いくださり、ありがとうございました)


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