音楽仲間たちとの賑やかな酒の席で、
「実はずっとエレクトーンをやっていて、講師レベル」と言うヤツがいて、
(女。たまたまレズビアンのタチ)「ボクもやってた」と言ってやった。
(別に変な対抗意識はない)目がキラーンと輝いたので、
「12級だけど」と言うと、一応愛想笑いは浮かべたものの
またたく間に曇ったその目が
(何だコイツ、うぜぇ)と語っていたので
(ちょっとくらいツッコめよ、つまんないヤツ)と、目で返してやった。
しばらくして、
そいつがソフトボールをやっていたと言い出したので、
「ボクもやってた」と言うと、
(別に変な対抗意識はない)「へぇ~」と言って、うすら笑いを浮かべながら、また
(どうせ小学校の授業で、とかでしょ)と、蔑んだように目が語っていたので、
(鬼の外部コーチがいるようなマジ部活で
ピッチャーで4番でキャプテンじゃ、ボケぇ)と、目で返してやった。
(クドいようだが、別に対抗意識はない)このエレクトーンレズが、実は、
惚れ惚れするような、とても腕のいいドラマーなのだ。
エレクトーンもドラムも、
両手両足、てんでバラバラのことをして演奏する楽器。
共通する何かがあるのかな、と思ったので、
エレクトーンやってたんだから ←12級だけど
ボクだってドラム出来るかもしれない!
と、妄想してみた。
でも、現実的に考えてみたら、やっぱり無理かなぁ。
だってドラムって、言ってみれば鼓笛隊の
1.テンポとりながら棒振って先頭歩く人、
2.大太鼓
3.小太鼓
4.シンバル
この4人分の役割を一人で担う楽器。
一人で何役・・・のようなことって
相手や場面によって、たとえば、
親(のよう)、子ども(のよう)、兄弟(のよう)だったり、
師弟(のよう)、恋人(のよう)、親友(のよう)だったり・・・
誰でもある程度使い分けてこなすものだと思うけど、
自分は自分、これが自分。
役によってそんなに上手いこと変えられない!
っていう不器用な人もいるワケで・・・
最近、ボクもその部類なのかもって、
ようやく気づき始めたんだよね。
「出来ない」って開き直ってる分、
出来なくても出来なくても必死に頑張ってる人より
器用に生きてる、とも言えるかもしれないけど・・・。
ボクは、大太鼓なら大太鼓、小太鼓なら小太鼓に、
自分のままで必死に取りくむ鼓笛隊。
自分は自分で保ちつつ、両手両足を器用に使って
いくつもの役を一体化してこなすドラマーとしては・・・
やっぱり、せいぜい
12級どまりなのかもなぁ。

カカオ
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